「飛騨牛」【安福】

「安福」ってご存知かな?
一頭の牛に付けられた名前です。
昭和55年に兵庫県で生まれた「但馬牛」です。「但馬牛」だから神戸の黒和牛かと思いますが、この牛が今の「飛騨牛」の基だそうです。
和牛史に残る銘牛だったそうです(平成5年死亡)

昭和56年に岐阜県に導入され現在「飛騨牛」の4割がこの「安福」の子孫なのだそうだ平成4年末までに雄13,893頭、雌13,627頭の子供を作った。勿論「安福」は雄だから作らせた(作らされた)らしい。
この数字を見てそんなバカな〜って思わない?3万頭近い子供がいるわけです。種馬ならぬ種牛であるが10年間で3万頭とは1年3,000頭、1日10頭弱です(*_*)。
人間なら死んじゃう〜。

色々と調べた結果、やはり牛の交配は年間50〜100頭が限界だそうです。
なぜ「安福」はこんなに子沢山になったかは「人工授精」です。自然交配で子供を無理矢理作らせるより牛にとっては良いのかもしれないが、やっぱり人間って身勝手ですね。

しかも、この「安福」の精子は冷凍保存され今も子孫を残しているそうです。