【結局、効力を失った「PSEマーク」】

 もう一月も前の話題だがー
 これについては色々問題があるが、まず先に言っておきたいのが『電気用品安全法』は随分昔からある法律だ。今会社の机の後ろの本棚にある『電気設備技術基準とその解釈』という本の平成11年改訂版を見てみた。昭和36年施行だ。その本は『電気事業法』が中心だが、他に問題の『電気用品安全法』や『電気工事法』等々の電気に関する法律が解釈付きで載っている。勿論今回のPSEマークの義務付けは5年前だということだからこの本には持っていない。
 実は世間が騒ぎ出したころ(一ヶ月ぐらい前?)にこのコラムで書こうを思っているうちに時が過ぎてしまった。結局本当に意味の無いものって感じに落着くようである。5年も前から規制していたらしいのに、今年になって猶予期間が切れる直前で皆が騒ぎ出した。何でも電気製品で電源部分の粗悪品による発火などの事故を防ぐための追加した条項のようだ。あと5年後には電気配線などにも関連してくるようだ。(でも以前から電気配線器具などには安全マークは付いていた−今調べたら<〒>みたいなマークだ。多分アースの意味だろう。)でこのニュースを聞いた時思った事が実際に著名人の訴えによってやっぱり問題になった。私の思ったのはオーディオ関連の機器であった。古い真空管のアンプやレコードプレーヤなどマニアの間では取引されている。そういった部類の品物は数多くあるはず。今回は坂本龍一氏によって楽器が取り立たされた。それにしても、施行間際でこんなにドタバタして良いのかって感じである。それに3R(リデュース、リユース、リサイクル)を提唱しているのに、それを妨げる法律を作るとは政府も行き当たりばったりなのか?
 調べたらPSEも、3Rも経済産業省だ。省庁内でも連絡悪いの?