威力業務妨害

今年になって数件あったと思うが「2ちゃんねる」などの掲示板に「〜を殺す」とか、「〜大学へ殴りこみに行く」とかを書き込み、実際に「威力業務妨害」で逮捕される、という事件である。

インターネットが広く利用されるようになり、簡単(?!)に「名誉毀損」や「著作権の侵害」、この「威力業務妨害」が出来るようになった。

著作権の侵害」は本当に難しい問題である、私も自分自身でホームページを開設しているし、知人に依頼されて企業のホームページを作成するケースもあるが、知人やそれを依頼する企業側の担当者にも、全く「著作物」の認識がないのに驚く、例えばその企業の扱い商品の画像が無かったりすると、他のサイトの画像をコピーすればいいとか、「会社の案内地図を載せたいので」っと言って市販の地図帳をスキャナで読み取って掲載して..などなど。

その辺のことは私も気を使っているつもりであるが、例えばあるサイトに書いてある「文章」の引用など、何処まで許されて、何処からは許されないのか。自分のオリジナルであると思っていたものが、実は昔読んだ本の一部を自分の潜在意識が覚えていて、自分自身では無意識というか、自分自身での発想と思い込んで使ってしまうこともあるのではないか。

ほかの「名誉毀損」や「威力業務妨害」などは意識的に行う行為と思えるが、これとて例えば、過去のニュースのような「逮捕者」まで出るケースは「2ちゃんねる」などの誰もが見る掲示板なので、事件になったが(表に出てきたが)殆んど誰も目にも触れることのない掲示板への書込みだったら事件にはならないだろう。勿論、沢山の人が見ることを分かっていてした行為なので犯罪性が高いということなのだろうが、している行為自体は変わらないわけである。

インターネットの利用はさらに広がっていくと思われるが、このような犯罪はさらに簡単になされ、それを取り締まることは更に困難になっていくことは容易に想像できる