「マクスウェルの悪魔」

最近、私の愛車から「マクスウェルの悪魔」が消えた。以前は確かに『いた』と記憶している。いつから居なくなったかは曖昧ではあるが現在も愛用している自家用車の購入当時は間違いなく『いた』と認識している。

それが最近、トンとお目に掛からない。いったい何処へ行ってしまったのであろうか?

最近と書いたが実際にはもう数年になるかもしれない・・・(^_^;)

彼が居ないので愛車のエントロピーは増大する一方である。時々(ホントにまれに)『エントロピーの減少計画』と銘打って多忙なスケジュールを調整し半日程度の時間を捻出し、エントロピーを減少させるのではあるが、これがよくもって2日間、酷いときにはその日の夜には車内のエントロピーは無限大近くにまで増加してしまう。

新車購入時には、「マクスウェルの悪魔」が居てくれたおかげで、車中は空気清浄機など全く必要なく、彼が綺麗な空気が外から中に来たとき小さな窓を開けてくれたし、逆に汚い空気が車中に入って来そうなときは窓を閉めてくれた。だから車内は塵ひとつ落ちてなかったと記憶している。

それがドウだろう塵ドコロか、缶コーヒーの空き缶や読み掛けの雑誌、コンビニの袋、CDやカセットテープなどなどが散乱している。最近ではケータイの充電やパソコンの電源供給のための電源コンバータなどの配線が床に這い巡らされており、その隙間に埃が溜まり、その埃がさらに多くの埃を集め加速度的に拡大しつつあります。

マクスウェルの悪魔」は『悪魔』と言う名称が付くが、世の中が無秩序状態に陥るのを救ってくれる【救世主】であるはずである。何の落ち度もない私を見殺しするとは思えない、私の愛車に一刻も早く帰ってきて欲しいものである。