潮汐作用(ちょうせきさよう)

潮の満ち引きが起きる原因は月の引力によるもので、その作用を潮汐作用と言います。また太陽の引力も影響し「大潮」という現象(時期)があります。

要するに月の引力で海水が引き上げられるためにその部分が満潮となる訳です。

そして地球は一日1回自転していますので、1日2回満潮と干潮を繰り返すことになります

このように月に引っ張られている側が満潮になることはすぐ理解できますが、なぜその反対側も満潮になるのか?理解出来ますか?

普通「地球は自転をしながら月の周りを回っているため、引力に引っ張られている反対側では、それと同等の遠心力が働いていることになります。」という説明になっています。

しかし、自転の遠心力は地球全体に満遍なく働いているわけですので、月の反対側だけが、遠心力が強くなるという説明では納得出来ません。

ご存知でしょうか?その理由を

月の引力により満潮、干潮が発生しますが何故一日に2度繰り返すのか?
なかなか納得のいく説明を書いた文献?が無いような気がしますね。

ところで「うるう秒」ってご存知ですか? 最近は2003年7月に発生?しました(発生というより時計を調整した)。これは「潮汐作用」により地球の自転が遅くなっているのを調整するためなのです。

要するに月の引力で引っ張られている海水の中を地球は自転しているのですから、当然海水と地表の摩擦によって自転は遅くなりますよね

潮汐作用によって数百万年後には月と地球は同じ面を向き合って回転するようになるそうです

このように月に引っ張られている側が満潮になることはすぐ理解できますが、なぜその反対側も満潮になるのか?という事の解説です。

単純に「地球の自転」による遠心力なら地球全体に満遍なく働いているわけで、上の図で右側も満潮になるのは大変奇妙な話です。

実はこの図のように地球の真ん中を基準に地球が自転していると考えるので奇妙な現象なのです。

実際の月と地球の位置関係は双方の重量の比率(1対81)差が無限大ではないので、地球の真ん中を中心にして自転しているのではなく下の図のように地球の真ん中とは、少しずれているのです。つまり地球は月に対して公転運動もしているのです。

公転ですのでその外側(つまり月の反対側)に遠心力が働くわけです。ドウでしょうか?ご理解頂けたでしょうか?

月と地球を逆に考えると理解し易いかもしれません。 太陽の周りを地球が公転していますが、それよりずっと短い半径で公転していると考えると公転による遠心力は考えやすいと思います。自転による遠心力ではなく公転による遠心力により月の反対側に海水が押し出されるためそこが満潮になると言うわけです。