【スバル360】

tsurinews2006-03-02

「国産名車コレクション」という雑誌。この手の雑誌はドウ分類すればいいのだろう?。雑誌の付録に「模型」が付くのではなく、模型がメインで記事は申し訳程度に付いている。(こっちが付録か!)。こう言う部類の本は「デアゴスティーニ・ジャパン」と言う名の出版社が有名だが、これは「アシェット・コレクションズ・ジャパン」と言う出版社だ。最近見かけるパズルの入った雑誌もこの出版社のようだ。
で、懐かしい「スバル360」が付いて創刊特別価格690円だったので購入した。実はその前にテレビCMで見かけていて購入を目論んでいた。
スバル360は小中学時代に良く見かけた車だ。雑誌の記事を見ると1958年〜69年に生産されたようだ。1969年だと私はまだ小学校4年生。当時としては画期的な安値の大衆車だったようだが42万円程度の買物は普通の人にはまだまだ困難と推測出来る。(発売当時の大学卒業時の初任給は1万数千円だったらしい)ようするに私のよく見かけたのは中古車だったのだろう。そのころは一般庶民は車は中古車を買うのが当たり前だったのかもしれない。
だからこの車を新車で買ったのか、中古だったのか、などその頃は知るよしも無かったが小学校の体育の先生がまさしく、このスバル360に乗っていた。体育の時間に校庭の隅においてある自分の車を結構自慢気に話していた記憶がある。でもそれがとんでもない悲劇の始まりとは本人はおろか生徒全員、誰も気付かなかった。…
その恐ろしい光景は今でも私の網膜に焼き付いている。季節は夏、セミの鳴き声がそれを告げていた。(本当は季節は忘れた)その日の体育の授業はサッカーだった。クラスを男子だけを2グループに分けて実際の試合が行われた。どれくらい経ったころでどちらのチームが優勢に試合を進めていたかなど、詳細は忘れたが、その時誰がサッカーボールを思いっきり蹴飛ばしシュートを放った。ボールはゴールに向かって勢いよく飛んでいった。しかしボールポストの上を通り過ぎた。「惜しい、もうすこし下ならなー」溜息混じりの声が味方のチームの誰からとも洩れた、次の瞬間「あっー」と言う声が先生の口から発せられた。ゴールを外れたボールはそのまま「スバル360」のリアガラスに直撃してリアガラスは木っ端みじんに砕け散った。今の車なら砲丸投げの鉄球が直撃したのならともかくサッカーボールが当ったくらいではビクともしないと思うが、本当にものの見事に砕け散った。そのあとそれをどうやって直したのか等々詳細の記憶はないが、これは本当のお話しである。